確定拠出年金(イデコ)④ デメリットについて①
KOYAMA社会保険労務士法人仙台事務所の山越です。
確定拠出年金デメリット1つ目
「運用商品により拠出金額を下回る元本割れのリスクがある」についての解説です。
毎月掛け金を拠出したら自分でどう運用するか商品を選択しなければなりません。
一つの商品に全額を振り分けることもできますし、複数の商品に分散して振り分けることもできます。
運用商品は大きく分けて「元本確保型」と「価格変動型」の2つがあります。
「元本確保型」・・・定期預金、保険商品
定期預金はあらかじめ決められた金利で運用され、満期時に元本と利息が受け取れます。
元本を下回ることは基本的にありませんが、現在のようなインフレの時代では、
将来の物価が上がってしまい、実質的に目減りしてしまうという事が起こります。
「価格変動型」・・・投資信託
国内株式、国内債券、海外株式、海外債券、バランス型などがあり、
さらにインデックス型、アクティブ型に分かれます。
株、債券、REITなどの価格変動のある商品に投資をするため、元本の保証はありません。
運用次第で数倍になることもあれば、元本を割りこんでしまうこともあります。
非常にたくさんの商品があり、運用商品が多すぎてどの商品を選べばよいか難しいため、
加入者に提示される運用商品の数の上限が35商品と定められました。
前回までに説明した節税効果を考えると、単純に預金をしているよりは、元本確保型の定期預金でもメリットは十分にあります。
現在の年齢や拠出額によっても戦略は異なりますので、是非一度ご相談ください。