確定拠出年金(イデコ)② 節税効果について②

KOYAMA社会保険労務士法人仙台事務所の山越です。

 

前回の続き

 

確定拠出年金メリット2つ目

「利子・配当・売却益に対する計20.315%の税金がかからない」についての解説です。

 

株の売却や配当や利子で得た収入は、所得税と住民税の課税対象です。

 

給与所得者は通常、毎月の給与から所得税と住民税が天引きされ納めています。

源泉徴収された所得税と実際の税額との差額を清算する手続きが年末調整ですが、

株などの投資で得た収益は年末調整に含めることはできません。

年末調整はあくまで「給与所得」だけを対象とした手続きだからです。

 

株などの収益に限らず、給与とは別に所得を得た方は基本的には確定申告を行う必要があります。

(源泉徴収あり口座を除く、源泉徴収あり口座でも確定申告をしたほうがいいケースもあります。)

 

譲渡益・配当の税率

所得税:15%

復興特別所得税:0.315%

住民税:5%

計:20.315%

 

100万円で買った株や投資信託が値上がりし、200万円で売却した場合

(200万円-100万円)×20.315%=203,150円 

を納税する必要があります。

儲かっても2割は税金で持っていかれるという事です。

確定拠出年金の場合、これらの税金がかかりませんので、節税効果は非常に大きなものとなります。