2025年を振り返って

KOYAMA社会保険労務士法人仙台事務所、松田です。

2025年も、いよいよ締めくくりの時期となりました。

今年は、人事労務の世界においても大きな転換点となる話題が多い一年でした。

働き方改革の第二ステージが進む中、現場が抱える以下の課題はますます複雑化しているように思います。

■労働時間の適正管理の強化

働き方の多様化に伴い、勤務間インターバル、フレックスタイム制、副業・兼業の運用など、新しい制度の導入に関するご相談が増えました。

■人事制度・賃金制度の見直し

人材確保が経営課題として顕在化し、評価制度の再構築や、賃金制度の透明性向上に取り組む企業様が多く見受けられました。

■社会保険・労働保険の法改正対応

中小企業における社会保険適用拡大への対応や、育児介護に関する制度改正など、実務面でのサポートを数多く行いました。

■労務DX推進支援

勤怠管理、給与計算、手続き電子化など、労務管理のデジタル化への相談が年々増え、今年は特に「業務効率化」のニーズが高まった一年でした。

この1年間を通じて感じたことは、「人事労務こそ企業経営の基盤」ということです。

制度整備・運用が整うことで、社員が安心して力を発揮でき、組織全体のパフォーマンス向上につながります。逆に、ほんの小さな労務リスクが、後に大きな問題へ発展するケースもあります。

そのため、正確な制度運用に加え、相談しやすい体制づくりや、経営者・管理職・従業員とのコミュニケーションがより重要になってきていると実感しています。