日本での地震体験

SolveHRのキナンです。

仙台に来てから、私はすでに何度か地震を経験しました。日本はインドネシアと同様に、地理的な条件から地震が多い国です。しかし、その一方で、地震が起きたときの対応は両国で大きく異なると感じています。

日本では、人々は日頃から防災意識が高く、地震への備えが徹底されています。地震が発生する前には警報アラームが鳴り、同時にテレビやスマートフォンなどを通じて情報がすぐに共有されます。実際に揺れを感じたときも、人々は冷静で、慌てて外に飛び出すような様子はほとんど見られません。多くの人が建物の中で身の安全を確保しながら、状況を落ち着いて見守っています。

それに対してインドネシアでは、地震が起きると人々がパニックになり、真っ先に家や建物の外へ飛び出す光景をよく目にします。私自身もこれまでそのような行動が当たり前だと思っていましたが、日本での経験を通じて、「正しい知識と理解があるかどうか」で行動がいかに変わるのかを強く実感しました。

この違いから、災害に関する基礎的な知識や考え方は、やはり子どもの頃から教育として身につける必要があると感じました。まずは自分自身が災害について正しく理解し、どのような行動が安全なのかを知っていれば、いざというときにも落ち着いて、適切な判断と行動を取ることができます。

将来的には、インドネシアの学校でも、防災教育や避難方法、自助・共助の重要性などを体系的に教え、地震を想定した避難訓練やシミュレーションを日常的に行えるようになってほしいと願っています。そうすることで、子どもたちは災害時にも冷静さを保ち、正しい行動を選択できるようになり、被害の軽減にもつながるはずです。