熊事件に思うこと
KOYAMA社会保険労務士法人仙台事務所、田子です。
先日、羅臼岳で20代の登山客がヒグマに襲われ命を落とすという痛ましい事件がありました。熊事件というと
大正4年に北海道開拓民が7名殺された「三毛別熊事件」や本州でも2016年に秋田県鹿角市の十和利山山麓の熊襲撃事件で4名が命を落とす等の大惨事が印象的です。古今このような事件はありましたが、最近は山や森林に限らず、
住宅地や町にも熊が出没し人が襲われる事件が多発しているところが事態の深刻さを物語っております。
プチ山歩きが好きな自分にとっては熊が怖くてささやかな楽しみを自重せざるを得なくなり、残念なことではあります。また、自宅も山沿いに近いのでそのうちに近所でも出くわすのではないかと心配しております。
一昨年の大千軒岳で消防士がヒグマと格闘してナイフで撃退した事例や、先日の羅臼岳の事件では亡くなった青年と友人がしばらく熊と格闘していたという話を聞くと、仮に抵抗したり格闘するくらいの時間があったとすると、
熊スプレーがあればもっと楽に撃退でき、また命を落とすこともなかったのではないかと思いました。
熊スプレーはかなり接近してから使用しないと効果がありませんが、接近してから顔面に噴射できればほぼ9割以上撃退できると専門家も話しており、山に行く際は携帯必須ではないかと思います。
少なくともそれで食べられずに済むかもしれないのであれば後悔のないようにしたいものです。
町で無意味に持ち歩くと銃刀法違反になる恐れがあるそうですが、岩手や秋田、北海道などの熊がきそうな集落や住宅街、町では柔軟な法解釈が求められる時代になってきたのではないかと個人的には思います。