運転免許証の一マイナンバーカードと運体化について

ＫＯＹＡＭＡ社会保険労務士法人　仙台事務所の伊東です。

 

2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証が一体化される「マイナ免許証」の運用が開始されます。そして、このマイナ免許証に記録される情報は、免許証番号、有効期限、免許の種類や条件に係る事項、顔写真などで、ICチップに記録される仕組みで目には見えないようです。

 

現時点では、マイナ免許証の申請は任意となっています。そのため、従来の運転免許証のみを保有することも可能ですし、一体化させてマイナ免許証のみを保有し、従来の運転免許証は返納することも可能です。さらに、一体化させたうえでマイナ免許証と従来の運転免許証の両方を保有することも可能とのことです。

 

一体化のメリットとしては、住所変更等の手続きのワンストップサービスが挙げられます。従来、住所変更の手続きを行う場合、運転免許証については警察で、マイナンバーカードについては役所でそれぞれ手続きを行う必要がありました。しかしながら、マイナンバーカードと運転免許証を一体化することによって、これらの手続きを役所でまとめて行うことが可能となります。

 

また、運転免許の更新の際にも大きなメリットがあります。優良運転者（ゴールド免許）と一般運転者（ブルー免許）については、更新時の講習をオンラインで受講することが可能となるため、待ち時間の軽減が期待できます。加えて、更新手数料についても、従来の運転免許証で更新する場合と比べて400円安くなります。

マイナ保険証に引き続きこのような制度が導入されることで、不安に思う方も少なくないとは思いますが、マイナ免許証を申請するか否かについては個々人で慎重に判断すべきだと思います。まずは従来の運転免許証との2枚持ちで様子を見る等の選択肢をとるのも良いのかもしれません。