能登半島の復興へ向けた助成金、補助金について

KOYAMA社会保険労務士法人 東京事務所の小山です。

 

過日の報道で、今年1月1日に石川県能登半島を襲った大地震の復興が、既に1年を経とうとしている中で、未だ進んでいない状況を聞き及びました。更に9月に発生した奥能登豪雨災害にあっては、復興半ばの状況に追い打ちをかけるように、被害がひろがった事態を目の当たりにしました。

 

能登半島地震、奥能登豪雨による災害で、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申しあげますとともに、被害に遭われた全ての方々に心からお見舞いを申しあげます。

 

さて、復興が未だ進んでいない背景には、国の財政支出のあり方に要因があるとの見方があるようです。

石川県を含む自治体では、2024年度の復興に係る補正予算が組まれているものの、規模としては、国レベルには遠い予算であり、国にあっても、能登震災に特化した補正予算を組まず、現在に至るまで予備費を数回に分けて支出してきたのが現状のようで、予備費の支出は計6回で約6600億円になっている言われています。しかし、過去の大規模な震災への補正予算が1兆円を超える規模であったことと比較すると、復興が進まない状況であることは、理解に難くないと言えるでしょう。

国には国の、自治体には自治体の事情があるものの、先の豪雨による災害のように、言わば「二次災害」とも言える事態に至らないよう、早期の予算組みと復興事業の促進を、政府及び自治体に期待したいものです。

さて、現状の予算組み中で、能登半島の復興へ向けた助成金、補助金、支援金については、個人向けや事業主に対して、自治体や国から様々な支援策が出されていますが、ここでは、今でも受付中の事業主に向けた融資、助成金、補助金による支援策について、何例かご紹介します。調べた範囲でのことで恐縮ですが、少しでも、能登半島復興のお役に立てれば幸いです。

 

令和6年能登半島地震災害対策特別融資
取扱期間 令和6年2月28日~令和6年12月31日
https://www.isico.or.jp/support/dgnet/d41178241.html

令和6年能登半島地震経営改善サポート融資
取扱期間 令和6年6月21日~令和6年12月31日
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kinyuu/kinyuu/documents/20241001_r6notohantojishinkeisapo_youkou.pdf

小規模事業者持続化補助金(災害支援枠)
第6次公募以降については追って公表予定
https://s23.jizokukahojokin.info/noto/index.php

石川県なりわい再建支援補助金
公募期間 令和6年4月1日(月)より公募中
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kinyuu/keieishien/nariwai.html

地域雇用開発助成金「能登半島地震特例」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40898.html

令和6年能登半島地震の災害に伴う雇用調整助成金の特例措置
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07_20200515.html

令和6年能登半島地震に伴う人材確保等支援助成金(作業員宿舎等設置助成コース(建設分野))
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38156.html