再就職手当について

KOYAMA社会保険労務士法人仙台事務所の田子です。

 

失業して雇用保険を受給できる時に、もらえるだけ雇用保険をもらいきってから就職活動を本気で頑張ろうかなとか思いがちな人もいらっしゃるかもしれませんが、就職活動が遅くなればなるほど再就職は難しくなると、以前私が失業していた際にハローワークのセミナーで言われたことがあります。

 

おそらくは退職後に一時的に気が抜けて、少しのんびりしようという気持ちが長引きすぎると求人を探したり、履歴書を書いたり、面接にいくといった緊張感のある生活が億劫になってくるためと思われます。

また、退職後の間隔が空きすぎると、その間何をしていたのかという点も求人側から厳しく見られることもあるようです。

 

雇用保険を受給して早く就職が決まった場合でも支給残日数が所定給付日数の1/3以上ある場合、一定の要件を満たせば再就職手当がもらえる場合があります。

再就職手当の額は、基本手当の日額×所定給付日数の支給残日数×60%又は70%で計算され、所定給付日数にもよりますが、支給残日数が決められた日数より多ければ70%になりますので、再就職が早く決まった方が金額が多くなる可能性が高いです。

 

失業という状況はないに越したことはないのですが、もしそうなってしまった時は再就職手当を意識して早期再就職を目指したいものです。

(再就職手当には他にも要件があるため、実際に雇用保険を受けなければならない状況になったときは、よくハローワークに確認してください。)