多様な意見の重要性
SolveHRの駒形です。
2/8に投開票が行われた衆議院議員選挙では、自民党が大勝し、日本維新の会の獲得議席と合わせて与党が衆議院で2/3以上を確保しました。議会制民主主義において「数」が重要なのは当然です。しかし、数の原理が一方向に偏り過ぎたとき、党利党略が優先され、有権者の視点に立った国会運営や法案審議が本当に担保されるのか。私は強い不安を感じました。
そしてこれは、会社という組織の中でも同じことが言えると思います。
もう何年も前の話ですが、米国のIT大手Googleでは、年間10,000件以上のプロジェクトに対応していたと言われています。あるとき経営層から「生産性を高め、より多くのプロジェクトを回せる組織へ変革する」という方針が示され、大学と共同で“チームの人数”と“生産性”の関係を検証したそうです。
実験ではチーム規模を、① 1〜2名、② 5名前後、③ 10名前後、④ 20名以上 に分け、生産性の違いを比較しました。
さて、最も生産性が高かったのはどれでしょうか。 **答えは②(5名前後)**だったそうです。
①は人数が少な過ぎて視点が広がらず、特定の意見に偏りやすい。結果として打ち手が限定され、生産性が伸びにくい。
③・④は人数が多過ぎて「自分が少し怠けてもチームは回る」という心理が生まれやすく、当事者意識の希薄化から生産性が下がりやすい。
②は一人ひとりが発言しやすく、かつ意見が連鎖して広がる最適な人数で、アイディアの幅と実行力が両立する。その結果、生産性が大きく向上した、という結論です。
ここで国会の話に戻ります。解散前は与党と野党が拮抗していたため、緊張感のある議論が生まれやすく、結果として政策の質が高まりやすい面があったのではないかと思います。一方で、今回のように与党が大きく勝ち過ぎると、チェック機能が弱まり、国民目線から外れた運営になってしまう可能性も否定できません。さらに言えば、高い税金によって報酬を得ながら、十分に働かない議員が増えるのではないか。そうした懸念も拭えません。
会社組織も同じだと思います。
ベテラン、中堅、新人、立場や経験の異なる人たちがバランスよく混ざり合い、多様な意見が交わされてはじめて、組織は強くなります。
今回の選挙結果を受け、改めて「多様な意見が生まれる構造」の大切さを思い出しました。
