障害年金研究会に参加して
KOYAMA社会保険労務士法人東京事務所の小山です。
先日、ある県の社労士会の障害年金部会が主催する研究会に参加をして来ました。
私たち社会保険労務士は、労務管理や社会保険制度に精通する士業として、企業を支援する業務が多く、私も、専ら企業経営者や労務・人事に携わる方々との接点で、労働関係法令や、社会保険制度に基づく手続きやアドバイスをしています。そうした業務の中でも、年金請求のご相談や手続きの代行業務をお受けすることがごく稀にあります。
研究会への参加理由は、ごく稀であってもお受けするうえで、他の請求事例などについて把握しておきたかったこと、また、近年、障害年金の不支給率が増加したことで、制度の公平性が問われる事態が発生していることについて、見識を得ておきたいと考えたからです。
今回の研究会では、実際の事例を通じて、請求手続きの留意点や不支給決定への対応方法など、実務に直結する知識であり、改めての知識の理解も含めて、大変参考になりました。
障害年金の制度は複雑で、診断書の内容について理解し、一定の見識を持つ必要があること、また、過去に遡る初診日の特定などあり、医師との連携の重要性や、依頼者の生活背景を丁寧に把握する姿勢が大切であることが特に印象に残りました。参加者同士の意見交換も活発で、それぞれの社労士が日々の業務で感じていた課題を共有できたことも大きな収穫であったと言えます。
参加してみて、驚いたのですが、全国から約100名にも及ぶ開業・勤務・法人社員の社会保険労務士が参加しており、かつ、年齢の幅があって、70歳代と見受けられる方も多く、中には70歳代を上回るであろう方も参加されてました。いずれも、現役の社会保険労務士として、この障害年金の分野に携わっている方々であり、改めて、社会保険労務士の業務の幅の広さについて、痛感しました。
今後は、一人の社労士として、研究会で得た知見を活かし、相談者に寄り添った年金支援を行えるよう努めていきたいと想いを新たにしました。