最近の夏祭りに思う事
SolveHR 営業担当の駒形です。
今年も昨年に続き、厳しい暑さの夏となりましたが、全国各地では夏まつりが賑やかに開催されています。その中で、私はこの夏、二十数年ぶりに新潟県長岡市の花火大会に行って来ました。
長岡の花火大会は全国的にも名高く、実際に会場へ向かうと、北は東北・関東、南は大阪府のナンバーの車を見かけ、その人気と注目度の高さを改めて実感しました。 今年は打ち上げ日が8月2日・3日の土日と重なり、2日間で約100万人──仙台市の人口に匹敵する人々が訪れたそうです。
会場周辺はまさに人の波でしたが、警備員の方々の対応も行き届いており、たまたま声を掛けた方は埼玉県から4年連続で来られているとのこと。長岡花火の魅力が全国から人を惹きつけていることを感じました。
私自身、長岡に住んでいたのは二十数年前。その頃以来の観覧でしたが、花火の規模や一発ごとの迫力は当時と比べものにならないほど大きくなり、それに伴い観客数も飛躍的に増えていました。 その転機となったのは、2004年10月の中越地震だと思います。震源に近い長岡市は大きな被害を受け、それ以降、長岡花火には復興への思いも込められるようになりました。 「元気を出そう!、頑張ろう!」という合言葉のもと、規模は拡大し、有料観覧席も増設され、より盛大な祭りへと発展していったのです。
一方で、今年は仙台の七夕まつりにも久しぶりに足を運びました。アーケード街には美しい七夕飾りが並んでいましたが、その大きさや長さは以前より控えめで、どこか寂しさを感じました。(飾りの短縮はコロナ禍の影響もあるのでしょう。)
私が仙台に移り住んだ二十数年前は、花火大会、七夕飾り、そして定禅寺通りでの多彩な催しがあり、街全体が活気に溢れていました。しかし近年は花火大会と七夕飾りのみとなり、長岡とは対照的な印象を受けます。
ニュースでも、祭り運営費の確保の難しさが取り上げられています。縮小や削減が続けば、どうしても気持ちの盛り上がりは薄れてしまうものです。 長岡花火のように有料席を増やし、その収益で祭りを充実させる方法も一つの解決策だと思います。お金をかけることで催しの質を高め、人々を元気づけ、経済を回す。そんな仕組みが広がれば、全国の祭りが再び活気を取り戻し、日本全体が元気になる──そう願った夏まつりでした。