新入社員の早期離職を防ぐためには
KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事務所の佐藤絢美です。
進学や就職、転職、異動などの環境の変化がある新年度が始まってから2ヶ月足らず。ゴールデンウィーク明けのこの時期によく耳にする五月病ですが、最近は減少傾向にあるという記事を見かけました。新しい環境にうまく適応できず、心や体に不調が現れ、休んだり出社ができなくなったりと、五月病として表面化する前に「この会社は自分に合わない」と判断して早期に退職してしまう若者が増えている背景があるそうです。
早期離職を防ぐために職場でできる対策として、
・採用におけるミスマッチを回避する
仕事内容や勤務条件の詳細な説明(働く環境や社風、給与、労働条件、仕事量等々…)をすることで入社後のギャップを減らす。
・入社後のフォローを強化する
適切な研修制度を作り、定期的な面談を実施し、積極的なコミュニケーションを取ることで早期に問題を察知し、適切な対応を行うことができます。
このような対策が挙げられますが、まずは早期離職の原因や職場の問題点を把握することが対策の一歩になると思われます。労働人口の減少が続く今の時代、従業員の早期離職は企業にとって大きな痛手となりますので、新年度が始まったばかりのこの時期に対策を考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。