年金手帳の廃止後の影響について

KOYAMA社会保険労務士法人、東京事務所の岸です。 

皆さんは何色の年金手帳をお持ちですか。年金手帳は色により発行時期がわかります。 

茶色の年金手帳 昭和35年10月から昭和49年10月までに国民年金の被保険者資格の手続きを行った方に発行されました。

 手帳の色はおおむね5年ごとに更新されており、茶色以外にも、水色、薄橙色などがあります。 

オレンジ色の年金手帳 昭和49年11月から平成8年12月までに被保険者資格の手続きを行った方に発行されました。 

青色の年金手帳 平成9年1月から令和4年3月までに被保険者資格の取得手続きを行った方に発行されました。 

長らく国民年金や厚生年金保険の被保険者である証しとして交付されていた年金手帳が2022年に廃止されました。

その背景には、情報システムの進化や個人番号の導入によって、 その必要性が薄れたことが挙げられます。 

オンラインで基礎年金番号がわかれば、紙の年金手帳を保管しておく必要はないのです。 

年金手帳の廃止により、新規で年金手帳が交付されることはなくなりましたが、既に手帳を持っている人たちはどうなるのでしょうか。 実は、既存の年金手帳はすぐに使い道がなくなるわけではありません。

基礎年金番号が 記載されている手帳や通知書を持っている人には新たな基礎年金通知書が交付されていない ため、今後も基礎年金番号の確認などに年金手帳や通知書が使われる可能性があります。