マイナ保険証の解除について

KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事務所の伊東です。

 

先日、マイナ保険証の利用登録の解除申請が増加しているというニュースを目にしました。

12月2日から従来の健康保険証の新規発行が停止され、本格的な運用が開始されたマイナ保険証ですが、厚生労働省は、11月末までにマイナ保険証の利用登録の解除申請が1万3147件に上ったことを明らかにしました。

 

従来は、一度マイナ保険証の利用登録をしてしまうと解除ができない仕組みでしたが、10月28日からは誰でも自由に解除申請をすることが可能となっています。

解除申請の方法は、ご自身が加入する健康保険組合(国民健康保険については自治体)に所定の申請書を提出する形が基本となりますが、マイナポータルを用いてオンラインで申請が可能な自治体もあるようです。

 

厚生労働省は、マイナ保険証への不安から資格確認書を使用したいというのが解除の主な理由とみられるとの見解を示しており、申請者は高齢者だけでなく、40~50代の年齢層も多かったようです。

マイナ保険証の利用にあたっては未だにトラブル等も多いという話も耳にするので、本格的な運用が定着する前に、いかに国民の不安感を払拭するかが課題と言えるでしょう。