インドネシア人の私が日本で運転免許を取った話
SolveHR株式会社のマルセリアザラです。
こんにちは!私はインドネシア出身で、現在は日本で暮らしています。今回は、日本の自動車学校に通って運転免許を取得した体験についてお話ししたいと思います。インドネシアではすでに運転免許を持っていましたが、日本ではそのまま使うことはできません。「切り替え」で免許を取ることもできましたが、私はあえて自動車学校に通う道を選びました。その理由は、日本の交通ルールがとても複雑で、しかも漢字だらけだったからです。道路標識や標示、試験の問題などもほとんどが日本語、特に漢字で書かれていて、正しく理解するのがとても難しく感じました。さらに、日本の道路では細かいルールが多く、知らないまま運転すると事故や違反の原因になりそうで不安でした。だから私は、一からしっかり勉強できる自動車学校を選びました。
・学科の授業で学んだこと
教習所に入ってまず驚いたのは、学科の授業の多さと内容の細かさです。
授業では、交通ルールだけでなく、事故の危険や人への思いやり、天気による注意点など、幅広く学びます。たとえば、「横断歩道では歩行者がいれば必ず止まる」、「ウィンカーは30メートル前に出す」、「制限速度は必ず守る」どの内容も、安全を守るためのルールばかりで、日本では“歩行者を最優先に考える文化”がとても強いと感じました。
インドネシアとは考え方がかなり違う部分もあり、最初は戸惑いましたが、とても勉強になりました。
・技能教習で感じたこと
実際に車を運転する技能教習でも、たくさん学びがありました。
教官からは最初に「スピードよりも確認をしっかり」と言われました。
日本の運転では、発進前にミラーと目視での確認、曲がるときにはウィンカー → ミラー → 目視、一時停止では必ずしっかり止まる。このように、常に周りの安全を確認しながら運転することが求められます。
インドネシアでは、もっと感覚的に運転することが多かったので、最初は緊張しました。
でも、練習を重ねるうちに、だんだん自然にできるようになっていきました。
・日本とインドネシアの運転文化の違い
運転スタイルにも大きな違いがあります。日本では、ルールを守ることが基本で、みんながゆずり合い、安全運転をしています。クラクションはめったに使わず、歩行者や自転車を優先する場面がとても多いです。一方、インドネシアでは、交通量も多く、クラクションは日常的。運転もスピードやタイミングが重要で、臨機応変な判断が求められます。どちらが良い・悪いかではなく、それぞれの国の文化や環境の違いだと感じました。
日本の自動車学校で免許を取るのは、決して簡単ではありませんでした。学科も技能も内容が多く、慣れない日本語に苦労することもありました。でも、その分しっかりとした知識と自信が身につきました。
今では、日本の道路を安全に運転することができていて、とても安心しています。「ルールを守ることで、他人の命を守るとともに、自分自身の命も守ることができます。」だと実感しています。