日本とインドネシアの現金利用減少
SolveHR株式会社のレザ・アドゥウィカです。
ここ数年、日本とインドネシアでは現金を使う機会が減り、キャッシュレス化が進んでいます。特に、新型コロナウイルスの影響でこの流れが一気に加速しました。ただし、その進み方や背景には日本とインドネシアで違いがあります。
まず日本について。これまで日本では「現金が安心」という考え方が強く、現金利用率が非常に高い国でした。しかし、コロナ禍をきっかけに「できるだけ人との接触を避けたい」という意識が広がり、キャッシュレス決済を利用する人が増えています。例えば、コンビニやスーパーでは非接触型の支払いが当たり前になりつつあります。ただ一方で、特に高齢者の間では「やっぱり現金が安心」という考えが根強く残っているのも事実です。
一方のインドネシアでは、スマートフォンの普及がキャッシュレス化を大きく後押ししています。特にコロナ禍でオンラインショッピングやフードデリバリーが一般的になり、それに伴ってQRコード決済や電子ウォレットの利用が急増しました。現金を使わなくてもスマートフォン一つで買い物ができる便利さが広く受け入れられ、都市部や若い世代を中心に利用が急速に拡大しています。また、銀行口座を持たない人でも使えるシンプルな仕組みが整っている点もインドネシアならではの特徴です。
日本とインドネシア、どちらの国でも「現金を使わなくてもいい便利さ」が広がっているのは共通しています。ただ、日本ではまだ現金への安心感が根強く残る一方で、インドネシアではスマートフォン一つで済む手軽さが重視されています。また、インドネシアでは銀行口座を持たない人が多く、キャッシュレス決済が新しい生活スタイルを作るきっかけになっています。
どちらの国でもキャッシュレス化はこれからさらに進むでしょう。それぞれの国の文化や社会に合わせた形で、もっと便利なサービスが登場してくるかもしれません。そして、現金を使う場面はますます減っていくのではないでしょうか。