タイムカードの打刻、正しく出来ていますか?

KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事務所の壽見です。

働く上で基本となる「タイムカードの打刻」。何となく打刻している方も多いのではないでしょうか?タイムカード打刻とは、出勤・退勤時間を記録するための作業であり、労働時間を適正に管理するために不可欠な手段です。現在は紙のカードだけでなく、ICカードやスマホアプリ、クラウド型システムなど様々な方法が使われています。

「遅れてきたけど、とりあえず定時で打刻」は虚偽記録となり、懲戒の対象となる可能性もあります。また、実際に業務を開始する(使用者の指揮命令下に入る)直前に打刻し、実際に業務を終了した(使用者の指揮命令下から解放された)直後に打刻するものです。会社に来た時間、会社から離れる時間ではないことに注意が必要です。

労働基準法上、使用者は事業場ごとに労働者名簿および賃金台帳を調製し、記録を5年間保存しなければならない。とされています。管理者は、打刻時間と実際の労働時間が合っているかチェックをし、就業規則も整備していく必要があります。正しい打刻ルールを守ることは、従業員の権利を守るだけでなく、企業の信頼にもつながります。今一度、タイムカードの打刻のルールを見直してみてはいかがでしょうか。