採用面接時のOK質問NG質問
KOYAMA社会保険労務士法人仙台事務所、松田です。
当法人でも採用活動を実施しておりましたが、採用面接を効果的に進めるためには、どのような面接方法が良いか、試行錯誤を重ねています。
厚生労働省では、就職差別につながる恐れがある情報として、「本籍・出生地」「家族状況」「住宅状況」「宗教」「人生観・生活信条」「尊敬する人物」「購読新聞・愛読書」など、採用面接時に聞いてはいけない11項目をあげています。
例えば、「将来どんな人物になりたい?」「座右の銘は?」などの質問はNGということになってしまいます。
少し前ならば当然だった質問も、時代の流れの中で変わってきたのでしょうか。緊張をほぐすために雑談として取り入れる質問に対しても注意が必要となってしまい、何やら世知辛さを感じます。
一方で、適正・能力に関する質問であれば、上記の項目であってもOKです。
例えば「リモートワークが可能か確認するために住宅状況を聞く」「業界の習熟度を確認する為、業界紙の購読について確認する」などです。
つまり、「採用のために、なぜこの質問をするか」を明確にする必要があるわけですね。
求職者の能力、人柄、適応力を確認することはもちろん必要ですが、私は「法人の理念や方針に共感してもらえるか」が最も重要であり、この点に齟齬がなければ、採用後に活躍してもらえる人材であると思っています。
その為には、自社の理念・目的・方針、そして求める人物像を、相手にしっかりと伝わるように提示することが必要ですが、これがなかなか難しく感じています。
求人票作成、年間目標の設定、就業規則改定などのタイミングで、自社の理念・方針をあらためて考えてみるのも良いかもしれません。