精神障害と労災件数の増加について

KOYAMA社会保険労務士法人 東京事務所の菊馬です。

最近、職場での精神障害が原因で労災を申請するケースが増えていて、ちょっと心配です。特に、長時間働いたり、仕事の負担が大きかったり、職場でのハラスメントが原因で、うつ病や適応障害になる人が増えているんです。これ、企業にとっても無視できない問題ですよね。実際、令和5年度の労災請求件数は3575件もあり、前年度から892件も増えて約25%増加しています。でも、そのうち認められたのは883件、全体の24%だけなんです。

こういった状況に対して、まず企業がやるべきことは職場環境の見直しです。業務の効率化を進めつつ、従業員が安心して働ける環境を整えることが大事です。メンタルヘルスケアを充実させるために、定期的なストレスチェックやカウンセリングを提供し、早めに問題を見つけて対応できる仕組みを作ることが必要です。また、ハラスメント対策として、全従業員に対する教育や研修も重要ですよね。

さらに、労災件数を減らすには管理職の役割も大きいです。管理職が従業員の心身の状態に気を配り、適切なサポートをすることでトラブルを未然に防ぐことができます。企業全体で精神障害による労災リスクを減らすための取り組みがこれからますます重要になってくるでしょう。

こういった課題に対処するためには専門的なサポートが欠かせません。当事務所では労務管理やメンタルヘルス対策に関するご相談をいつでも受け付けています。お気軽にご相談いただければと思います。