最近の就活生が企業に求めること:新しい働き方の潮流

KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事業所の佐藤由望です。

 

お客様から今の新卒に当たる世代は就活する際、企業のどの部分に魅力を感じて選んでいるのかなというご相談を受けることが多々あります。

近年、若者が企業に求める条件や働き方の価値観が大きく変化しています。従来の終身雇用や年功序列が主流だった時代から一転し、現代の若者はより柔軟で多様な働き方を求めています。ここでは、最近の若者が企業に求める主な要素について考察します。

 

まず、重視するのは「ワークライフバランス」です。リモートワークやフレックスタイム制度など、働く場所や時間に柔軟性がある企業が人気です。新型コロナウイルスのパンデミックを契機に、多くの企業がリモートワークを導入しましたが、これが若者にとっては大きな魅力となっています。通勤時間の削減や、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができることで、仕事の効率が上がり、ストレスも減少します。

 

次に、企業の「社会的責任(CSR)」や「環境・持続可能性」に対する取り組みも重要視されています。気候変動や環境問題に対する関心が高い若者は、単に利益を追求するだけでなく、社会や環境に貢献する企業を支持します。エシカルなビジネスモデルや、環境負荷を減らす取り組みを積極的に行っている企業は、若者からの評価が高いです。

 

また、「キャリアアップの機会」も求められています。若者は自分のスキルを磨き、キャリアを積極的に形成したいと考えています。そのため、研修や教育プログラムが充実している企業や、自己啓発を支援する制度がある企業は人気です。特に、異なる職種や部署での経験を積めるローテーション制度や、リーダーシップ研修などが求められています。

 

さらに、職場環境の「ダイバーシティとインクルージョン」も重要な要素です。性別、年齢、国籍、障害の有無にかかわらず、多様なバックグラウンドを持つ人々が活躍できる環境を整えている企業は、若者にとって魅力的です。多様性を尊重する企業文化や、誰もが平等にチャンスを得られる環境は、若者が働きやすい職場となります。

 

最後に、「企業の透明性」も重要です。企業の経営方針や業績、内部の取り組みなどに対してオープンであることは、信頼関係の構築に欠かせません。若者は、自分が働く企業の方針やビジョンに共感し、それが実際にどのように実現されているのかを知りたいと考えています。

 

ここに挙げたことが全てではないと思いますが、どれか一つでもご検討してみてはいかがでしょうか。