急増する副業トラブル――SNS詐欺に要注意!

KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事務所の佐藤由望です。

 

「副業トラブル」が後を絶ちません。消費者庁などによると、最近とくに増えているのが、SNSを通じた副業詐欺です。「投稿するだけで稼げる」「スクショを送ると報酬がもらえる」といった甘い誘い文句にだまされ、多額の金銭を失うケースが急増しています。

 

中でも目立つのが「タスク副業」型の詐欺です。SNS上で「動画を観るだけ」「いいねを押すだけ」などと称し、少額の報酬を先に渡すことで信用させ、のちに「成功ノウハウの提供」や「高額案件への参加費」などを名目にお金をだまし取る手口が広がっています。

2024年にはこの種の相談が1,600件超、被害総額は10億円以上にも上りました。

 

詐欺被害に至らなくても、副業に関連したトラブルは多岐にわたります。ある調査では、副業経験者の3人に1人以上が何らかのトラブルを経験しているという結果も。

過重労働による体調不良や、本業への支障、情報漏えいなど、リスクは決して小さくありません。

 

「副業=自己実現」と語られる一方で、実際には生活費の補填や、やむを得ない事情から副業に踏み切る人も多いのが現実です。

そうした中で、甘い話に飛びつき、思わぬ被害に遭ってしまうケースが後を絶ちません。

 

副業を巡る甘い話の裏には、危険が潜んでいることも少なくありません。

情報に流されず、冷静な判断を心がけましょう。