障害年金の請求に関わる機会があって思ったこと

KOAYAMA社会保険労務士法人東京事務所の小山です。

私が所属する東京事務所で、年金請求のご相談や手続きの代行業務をお受けすることがあります。ここ最近でも、ある障害基礎年金の請求に関わる機会がありました。そうしたこともあって、改めて、障害年金の請求件数が全国でどれくらいあるのか、日本年金機構が公表している「障害年金業務統計」より調べてみました。それに依れば、令和4年度の新規裁定分の請求件数は129,285件、新規裁定以外の継続や増額・減額等の再認定の請求件数は326,157件となっており、併せると令和4年度だけで45万件を超える件数となっています。また、これは年々増え続ける傾向にあるとも聞き及んでいます。ではなぜ、障害年金の請求件数が増えているのか、それは、「精神障害・知的障害」の事由での請求が増えている傾向にあるのが主な要因であると統計データから推察できます。

今日の時代傾向や社会的構造などの要因から、メンタルを患う人が増えていることは事実ですが、先ほどの障害年金の請求件数が増加傾向にあるのも、このことが背景にあると考えられるでしょう。現代を生きる私たちは、地域社会や職場において、その事実に目を向け、一層理解を深めていくことが、今日の時代の要請であると言えるのではないでしょうか。社会保険を専門とする私たち社会保険労務士も、様々な側面から、業務として、このことと関わる機会が増えていくものだと思います。

私も、今回の障害基礎年金の請求に関わる機会を得たことで、業務としてこの件に関わりを持つことに、社会的な意義を見出だした思いがしました。