LUNCH⑭

KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事務所、鈴木です。

 

ランチに関係したある飲食店の試みを耳にしました。その店舗ではそれまでランチメニューの価格が980円、支払方法は現金、クレジット、QRコード決済など様々、だったそうです。それがある事情から、ランチメニューの価格を1,000円に、そして支払方法を現金のみとしたそうです。

 

昨今の物価上昇などを考えると、980円→1,000円の値上げは仕方がないかもしれませんが、このキャッシュレス決済全盛(?)の世の中に逆行するような取り組み、私なら足が遠のくかもしれません。ただ、結果はその店舗の懸案事項であった支払時のレジの混雑が劇的に改善された、ということでした。それによって売り上げが上がったのかどうかはわかりませんが、いつも支払のときに待たされる、という機会点が改善されてたら、1,000円になっても、現金のみでも、私も継続してその店舗に通い続けるかもしれません。

 

レジでも、支払いを何でするかお客さんに確認する。それに対するレジでの作業。QRコードを出すのに時間がかかるお客さん。現金であれば釣銭を渡す作業、あるいは小銭で支払おうとするお客さんが小銭を出すのに時間がかかる。また、銀行での釣銭用の小銭の両替の時間も削減できるかもしれません。これらが、価格は1,000円、現金払いに統一、ということでクリアになったようです。

 

すべての業種でこのような取り組みができるとは限りませんし、1,000円、2,000円といったプライシングが可能ではないと思います。しかし、何かしらのソフト・ハードを取り入れることによって生産性が上がることは十分に考えられると思います。今年度の業務改善助成金、働き方改革推進支援助成金の交付申請期限も迫ってきました。設備投資をお考えであれば、ぜひこれらの助成金をご活用いただければと思います。