最低賃金について

KOYAMA社会保険労務士法人 仙台事務所 壽見です。

 

私が人生で初めてやった年賀状配達のアルバイト、当時は800円だったと思います。またコンビニでアルバイトした時の時給が、当時の最低賃金の700円台だったと記憶してます。あれから約30年が経ち、日本の平均所得は上がらないまま、現在仙台市の多くの求人が時給1,000円を超えている事に時代の流れとはいえ、なんともいえない感情をいだきます。

 

今年の最低賃金の議論が始まりました。毎年この時期に厚生労働省の審議会で議論が本格化し、その引き上げ額を目安に各都道府県の地方最低賃金審議会で地域の実情を踏まえた上、最終的に都道府県労働局長により決定されます。

 

 今年は物価高騰も影響し、労働者側の引き上げ幅の要望は例年以上となっているのに対し、使用者側、特に中小企業は物価高騰による原材料の高騰をうまく価格転嫁できず、従業員の給与を思った以上に引き上げられていないのではないでしょうか。そんな中、今年の最低賃金がどのように決定されていくのか注目しています。都道府県ごとにどの程度の引き上げになるかの目安は、まもなくはっきりすると思いますが、この最低賃金の引き上げをうまく使い、受給できる助成金があります。

 

業務改善助成金は、生産性向上に資する設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練)を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額(各コースに定める金額)以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成するものです。一定の条件に該当すれば、自動車やパソコンの導入が認められます。

 

事業場内の最低賃金を法律通りに引き上げるだけでなく設備投資等の一助として、ぜひ検討すべき助成金かと思います。詳細はKOYAMA社会保険労務士法人まで、ご連絡下さい